「コーチング」は質の高いコミュニケーション

「コーチング」について私の言葉でお伝えします。

「コーチ」という言葉は、人を乗せてその人の行きたい場所へ運ぶ「馬車」を示す言葉から「大切な人をその人が望む場所まで送り届ける」という意味で使われるようになりました。そのことから「人の成し遂げたいこと、やりたいことを実現する手助けをする」ことが「コーチング」として、ビジネスや教育、スポーツなどの様々な分野で使われるようになりました。

コーチングにおいて、主体はあくまでもコーチングを受ける人にあって、コーチの仕事は、話を聞き、共感を示し、その人の内省を促す問いかけをすることで視点を増やし、なにが真の望みなのか、望みをかなえるには自分がどう行動すればよいかという気付きや行動変容を促すことです。人の望みやその強さはそれぞれで異なるため、コーチングにおいては必然的に「個別対応」が適切となります。コーチは、相手を先導したり強制することはせず、主体であるコーチを受ける人に寄り添い、同じペースで同じ方向を向き、共に考えるというアプローチをとります。コーチは「コーチング・カンバセーション」というプロセスを使い、相手がよりリアルにビジョンが描けるようにします。コーチング・カンバセーションとは、「自分を変えない。相手も変えようとしない。けれど、その間で交わされるコミュニケーションを変えることで、お互いがより良い状態になれるもの」だといえます。まさに「コーチングは質の高いコミュニケーション」なのです。